空き家を探す

株式会社 Community Care

健康=幸せ。地域の健康をつくっていくお仕事。


「コミュニティナース」をご存じだろうか?病院で働くナースとは異なり、地域の中に溶け込み、暮らしに寄り添いながら、病気になる前から健康を見守る存在。膨らむ医療費、人材不足などの問題を抱える医療業界。既存の医療的なケアに留まらず幅広い看護の形が求められている。
(株)Community Careで働くナースたちはみんな「コミュニティナース」。雲南の医療ニーズに応え「訪問看護ステーション」を運営している。雲南市の大部分は山間地が占めるうえ、小さな集落が点在していることから訪問看護には向かないといわれている。しかし、総合病院までの交通条件は十分とは言えず、高齢化も著しく高いため、地域医療環境の改善が求められ、2015年コミュニティナースが一軒一軒訪問する、訪問看護ステーションの計画が立ち上がった。
代表取締役の中澤さんはIターン。前職の「地域医療研修」中、過疎化の進む地域での現状を目の当たりにし、医療はケア専門の人だけでは十分にカバーできないと感じていた時、市やNPO、地域住民などが一緒になってチャレンジする雲南市の取り組みを知ったという。「こんなメンバーなら中山間地の新しい医療モデルができるかも!」と、訪問看護ステーション立ち上げに加わり、初代の所長を引き受けた。「医療機関だけではなく地域の住民や、他のジャンルの方とチームをつくってみんなで取り組みました。今では雲南市全域を24時間体制で対応できるようになるまで成長しました。」
同社の事業所は、旧商店街の空店舗を改装し、地域住民と活用している。地域自主組織と共同運営で住民が集まるサロンを開いたり、高校生に地域医療のおもしろさを伝える授業を行ったりと、多世代間の交流が起きる仕組みが生まれている。「訪問看護に限らず、地域のニーズって?住民の皆さんが求める健康や幸せってなんだろう?というところを一番に考え、柔軟に対応できる組織でありたいです。」
こうした雲南市におけるコミュニティナースの活動がきっかけとなって、コミュニティナースを育成する“Community Nurse Company”という会社が立ち上がり東京・大阪を中心に受講生が全国に広がっている。中澤さんも講師を務めている。「地域医療っておもしろいんですよ。長期的にその人の生活、生活するまちに寄り添い歩んでいける。関わりが幅広いんです。自分もイチ住民として、そして看護師として学ぶことがたくさんあります。年齢を問わず地域医療に興味を持った方は是非コミケアを覗きに来てください。」
 

“不安な思いを安心に”。地域とその人の幸せに寄り添う


コミケア創業メンバーの一人でもある安達さん。出雲の大学で看護を学び、広島県の総合病院で6年間看護師として働いていた。「総合病院では一度に6人の患者さんを対応することもあり、一人にかかわる時間がすごく短かったですね。患者さんが話したがっている時も十分に応じられず、悲しいなと思うこともあって。」そんな葛藤があった。
ある時、雲南市で地域医療にチャレンジするNPO法人おっちラボ理事の矢田明子氏の記事を目にし、直感的に面白い!と感じた。すぐに共通の知人を通じて紹介してもらい、そこからのつながりで中山間地の生活を調査するコンサル業に転職。中山間地の置かれている状況に気づかされ、さらに地域医療への興味を強めた。その後、東京で斬新な訪問看護事業を展開するケアプロと出会い「若くても訪問看護ができるんだ!」と衝撃を受け、雲南市で地域医療にチャレンジしたい、と決意し市が実施する幸雲南塾(地域の未来を切り拓いていく人材を育成するプログラム)へ参加。中澤さんら3名でコミケアを立ち上げ、今では所長をしている。
「普段の業務は病院から在宅に移る際の退院カンファレンスや、訪問看護のスケジュール調整などがあります。訪問看護以外では、サロン活動や公園をすることもあります。この仕事の魅力は、人との関係性を築いていくことだと思います。“不安”な思いが“安心”に変わるよう、時には表情や行動のわずかな変化から気持ちを汲み取りながら、一人ひとりに寄り添った対応を模索します。『おかげでよく眠れそう』『次も待っているよ』と言っていただけることがやりがいにつながっています。」
 

Q&A 一問一答


Q スタッフはUIターン者が多いと聞きましたが?
A はい、たまたま今のスタッフは全員UIターン者ですね。平均年齢は29.9歳。特に決まりはないので、地元の方でもUIターンの方でも、在宅医療や地域ケア、地域医療に興味がある方にはどなたでも来ていただきたいです。(中澤社長)

Q 訪問介護って一人で行って自分で診るの?
A スマートフォンなどを使ってクラウド上で情報を管理し、先輩ナースに相談できるような体制も整えています。一緒に対応をしてほしいというときは同行訪問も行います。(安達さん)

Q 病院勤務の経験がもてないのが不安ですが…
A 訪問看護が初めての人でも、知識や技術を身につけていけるよう、研修や現場のOJT(教育訓練)を手厚くしています。コミュニティナースの輪も全国に広がっているので、実践事例の発表会や交流の場を持ち意見交換したり刺激しあっています。(安達さん)

Q 社長自ら育児休暇をとられていましたが?
A その地域でずっと幸せに暮らし働き続けられる環境を実現するために、働きやすさも追求したいし、結婚や出産、家族などのライフイベントを大切に考えています。そもそも心が健康でないと、いいケアはできませんしね。(中澤社長)
 

こんな人と一緒に働きたい!


▷人と関わることが好きな人
▷チャレンジ精神がある人

これをやりたい!というようなチャレンジ精神や、強い想いのある人と一緒に仕事がしたいですね。訪問看護は一対一のコミュニケーション。人と関わることが好きで、人の話を聞くのが好きな人、一人ひとりを大事にしたいと思っている方に来てもらえるとうれしいですね。
 

企業概要


<span style="font-family: " noto="" sans="" japanese",="" "hiragino="" sans",="" kaku="" gothic="" pron",="" meiryo,="" sans-serif;"="">株式会社 Community Care

代表者   代表取締役 中澤ちひろ
創 業   平成28年3月29日
従業員数  10名
事業内容  ●訪問看護
      ●訪問介護及び訪問リハビリステーション等の療養サービス提供
      ●看護師、介護士及びその他医療・福祉人材の育成及び研修
      ●地域医療・在宅医療に関する情報の提供、啓蒙・教育活動、後援会等の企画運営
      ●医薬品、医療機器、医療用具、介護用品及び衛生材料の販売
      ●介護保険報酬外の生活支援サービスの提供
      ●執筆、出版に関する業務
      ●医療、福祉及び介護に関するコンサルティング
所在地   〒690-2404
      雲南市三刀屋町三刀屋1065
電話番号  0854₋47₋7215
H P   http://comcare.shimane.jp/

 


<取材時期>
2017年