空き家を探す

幸和建設株式会社

未来志向の建設会社がまちづくりに挑む


「雲南市の経済を回し、人口減少を止めなければ、私たちの仕事もなくなってしまいます。まちづくりを建設業の視点から常に考えています。」幸和建設の2代目、周藤浩二社長は語る。先代が創業したインフラ整備中心の会社を、公共事業の減少を見据えて計画的に民間の仕事へシフトチェンジ。従来の道路整備や橋脚の修繕などの土木業に加え、新築やリフォームを受け負う建設業、土地を購入・造成し付加価値をつけて販売する不動産業、土地造成の際に採取する真砂土の販売と、時代に合わせ幅を広げてきた。
相談しやすく顔が見える工務店として地域からの信頼も厚い。お客さんとのコミュニケーションを重ね、ニーズを把握。予算に合わせた柔軟度の高い提案が好評だ。あまり工務店にはない水道部門もあるので、水回りのアフターケアにも臨機応変に対応できる。「現場では挨拶から始まり、作業内容や見通しの説明などお客様とコミュニケーションを常に取りながら進めています。」一度工事を請け負ったお客さんが家族構成の変化により増改築を頼まれるケースや、地域の口コミで仕事を依頼されるケースも増えてきた。雲南市はリフォームや耐震工事に対して助成をする定住支援を行っており、ぜひ活用してほしいという。「今は建築士を目指す人がほしいですね。」二次創業した建築部門も軌道にのった。
以前からの強みである土木分野でも、土木施工管理技士と、その資格取得を目指す人、土木作業員、女性オペレーター等、新たな人材を求めている。資格取得のための費用補助もあり、会社としてのバックアップも心強い。
高齢化が進む建設業だが、若手社員が多いのも幸和建設の大きな特徴だ。20~30台が仕事を任され活躍している。それぞれ現場を持っているが、20人規模の会社なので互いにコミュニケーションをとる機会も多く、気軽に相談もできる。
「地元に雇用が生まれなければ、結局県外に出て行ってしまうんです。人口減となれば社会資本投資も減り、建設業も成り立ちません。でも、だからこそ私たちはそこにチャレンジしているんです。」そんな問題意識から市内にコールセンターを開業。70人規模にまで育てた経験もある。変化する時流をとらえ、常に先を見据える周藤社長はフットワーク軽く動いていく。
 

仕事が形に残る達成感、貪欲に技術を習得中


奥出雲町出身の友塚さん。以前からショベルカーやダンプカーといった建設機械に興味があったものの、「土木業はハード」というイメージが強く、業界に飛び込めずにいた。32歳にして転職を決意。想いを汲んで後押ししてくれたのは周藤社長だった。友塚さんが以前から取りたかった一級建設機械施工技師の資格。入社後すぐに会社の全額負担で学校に通うことができた。
土木の現場は確かにハードなところはあったが、各現場で幅広い知識と技術、そして応用力が問われるやりがいのあるフィールドだ。「まだまだわからないことだらけですが、今は勉強するのが楽しいんです。」先輩や職人たちを見て学びながら、技術習得に励む日々。「仕事が形に残るのがうれしいですね。あ、ここ自分がやったところだ、と前を通るたびに思います。」額に汗する友塚さんの笑顔には確かな充実感が感じられた。
友塚さんの趣味は、なんと日曜大工に日曜土木。現場で見た技術を自分で見よう見まねで実践してみる。先日は実家の裏庭の水はけの悪いところにコンクリートを敷いた。「ほんと真似事なんです。」照れながらも、うれしそうに話してくれた。一つのことを突き詰めるのではなく、いろいろなことにチャレンジしていき、オールラウンドな技術者になるのが目標だ。
実は入籍したての友塚さん。数年のうちに会社に頼んで新築のマイホームを建てようと計画中だ。「平凡かもしれませんが、今はそれが一番の夢ですね。」仕事の充実感と温かな家庭、形ある“幸せ”をこの手に抱いて、友塚さんは今日もヘルメット姿で現場へと向かう。

 

Q&A 一問一答


Q 真砂土の販売事業って何ですか?
A 埋め立てや、敷土として利用できる砂を販売しています。山を削り土地を造成する際に出る副産物ですが、このあたりの砂は「木次真砂土」といって松江や出雲では重宝される品質のいいものです。(周藤社長)

Q 他にどのような事業がありますか?
A 件数が多い仕事だと、今、島根県の東部地区の郵便局は全て弊社が関わっています。エレベーターや自動ドアのメンテナンスや、LAN回線の整備等を請け負っています。(周藤社長)

Q 休みの日は何をしていますか?
A 実家の田んぼの世話をしています。ちゃんと休みも取れるので、今、米づくりは私が中心です。先日も天気がいいうちに稲狩りを終わらせました。新米を食べるのが楽しみです。(友塚さん)

Q 各現場の作業はどれくらいの期間なんですか?
A 現場によってバラバラです。最短だと1日でおわる現場もあれば、数か月工事が続く現場もあります。場所が変わるので、いつも新鮮な気持ちで作業に臨めますよ。(友塚さん)
 

こんな人と一緒に働きたい!


▷建築や土木の分野で技術を身に着けたい人
▷UIターンで雲南市に移住したい人

社員の資格取得のための補助制度があります。働きながらの資格取得も可能です。市外からUIターンで来る人には入社支度金(引越し費用等、最大20万円)もありますので、ぜひご検討ください。
 

企業概要


幸和建設株式会社

代表者   周藤浩二
創 業   昭和42年3月1日
設 立   昭和63年7月2日
社員数   23名
事業内容  ●総合建設業(土木工事の設計施工。建築工事の設計施工)
      ●真砂土販売業
      ●建築士事務所
      ●不動産取引業(不動産の売買、交換、賃貸、管理業務)
所在地   〒699-1334
      雲南市木次町新市176
電話番号  0854₋42₋0506
H P   https://kowa.shimane.jp/

 


<取材時期>
2018年