卓球台に乗せられた道具たち。
地域の蕎麦打ち名人による蕎麦打ち体験が開催されました!
大人も子どもも、十数人が集まったでしょうか。
「地域のみんなで集まって楽しく蕎麦打ちしてお昼ごはん一緒しよう〜」みたいなイベントなのかな?と気楽に参加しました。
わたしも所属する地域自主組織の生涯学習部が主催だったので、事前準備もあります。
みんなでおしゃべりしながら蕎麦打ち道具を揃えていくのは楽しかったです。
蕎麦打ちの始まりです。
まずは名人のお手本をみんなで観察します。
次第に蕎麦玉がまとまっていくのがすごい。
自分でやってみた時、この作業が一番難しかったです。
手の温度とか、かき混ぜる時間やらで乾燥してしまうと、同じ分量の水でもまとまってくれないのです。
丸くなった蕎麦生地を麺棒で伸ばす。
生地がいい水分量でうまく練られていると、端っこがひび割れずに伸びていきます。
丸かった生地を麺棒で対角線上にくるくるすると、あら不思議!
四角くなりました!
これはやってみるとちょっと快感です。
わたしも四角く伸ばすことができました!
ただし、見た目四角いだけで、全体が均一に薄く伸ばせているかは別の話。それが難しかったです…。
そして蕎麦を切っていくのですが、押し潰さないようスライドさせて切るとか、切ったら包丁で当て木をずらして次の切る幅を作るとか、なにやら繊細な作業が凝縮されています。
次第に上手くなる夫。
先に終わった体験者から教えてもらい、細く切るコツを途中で掴んだみたいです。
みんなであれじゃない?こうじゃない?って教え合うのいいですよね。
教えてもらった地域の名人は2人いて、習った名人によって手順の違いがあったりして、「あら流派が違うわ」なんて言って混乱する場面もありました。
生蕎麦は、沸騰したたっぷりの湯に蕎麦を入れ、再沸騰してから25秒くらいで取り上げるとのこと。
冷たい水でしめる。
冬の水はキンキンに冷たくて、みんなで交代しながら水しめ作業をしました。
地域の方がかき揚げも作ってくださり、立派な割子そばが完成しました!
朝からの蕎麦打ちで、ちょうどお昼ごはんの時間になったので、みんなでわいわいいただきます。
蕎麦の風味がしっかりとしていてとっても美味しい!
なんとこの体験会、その場で食べる分だけでなく、お持ち帰りの蕎麦まであります。
家では釜揚げそばにしてみました。
出雲の蕎麦といえば割子そばのイメージでしたが、釜揚げそばも出雲地域独特のものらしいです。
あったかい蕎麦といえば、普通はかけそばですもんね。
かけそばは、茹でた蕎麦を一度水でしめてから温かいつゆでいただくものですが、釜揚げそばは、水でしめずにそば湯ごと器にそそぎ、そこに濃いつゆを加えて自分で味を調節しながらいただきます。
とろとろしたそば湯ごといただく蕎麦がたまらない!
口の中いっぱいに香りが広がります。
江戸時代、出雲大社の参拝者向けに屋台が並んだといいます。
汲んできた井戸水が貴重なため、蕎麦を水でしめず、釜揚げで提供したのが始まりのようです。
割子そばも元は漆塗りではなく、四角い器で使い捨てのお弁当がわりだったとか…。
ネットでちょっと調べただけだけど、蕎麦打ち体験をきっかけに、歴史に想いを馳せるのでした。
【ライター紹介】
りえ。福井県の市街地出身。東京・神奈川で8年間過ごし、雲南市へIターン。
購入した古民家で、田舎暮らしを満喫せんと奔走中。
在宅のフリーランスで、夫婦2人暮らし。