とんどさんの会場へ行って驚いたのは、組んである竹が立派なこと!
そして紙垂を取り付けたしめ縄で四方を囲っているところなど、前住んでいた地域のとんどさんより神事っぽさがあるというか…
とんどさんの起源的には神事になるので、もしかしたらこの形が基本なのかもしれないですね。
でもわたしの見慣れた形ではなかったので、驚きました!
それとひとつ、困ったことが。
前住んでいた地域のとんどさんでは、組んである竹の前に地域の神社のお賽銭箱が置いてあり、お賽銭を入れて拝む、という流れがありましたが、今住んでいる地域のとんどさんではそれがない。
その代わりなのか、人によっては初穂料のような形でお金を包んで渡している姿もあり(でも全員ではない…)、「どどどどーしよう!?お金包んでないけど!?」と戸惑いが隠せませんでした。
とりあえず今年はわからなかったので、そして何も言われなかったので、そしてそして全員がお金を包んでいる訳でもなさそうだったので、何も渡さずに終えてしまいましたが、来年のとんどさんのためにご近所さんへどういう仕組みか聞いておこうと心に決めました。
地域によってとんどさんの在り方も様々なんだなぁ、と思った出来事でした。
そしてこれ、移住者あるあるですよね…。
ほんと、地域の昔からある風習とかってわかんないことだらけ。
今までのわたしは祖母と同じ地域に住んでいたので、ありがたいことに祖母が何もかも教えてくれていましたが、ひとつ隣の地域へ引っ越しただけで何もわからなくなってしまった!
移住者の皆さんの気持ちを痛感した出来事でした…。
その後の流れは今までの地域とさほど変化はなく。
まず会場へ到着してから、わたしはクリスマスに作った門松を燃やそうと思っていたので、竹の中に入れました。
そして参加者全員へ配られていたみかんをもらい、御神酒を飲む。(わたしは運転手なので飲みませんでしたが)
住んでいる地域の支部長さんが挨拶をされた後、年男・年女(今年は巳年)の皆さんが点火。
という流れでした。
初めて今までとは違う地域のとんどさんに参加したので、他の地域のとんどさんも気になっちゃいます!
雲南市内だと屋台を出している地域や積極的に地域外へPRしている地域もあると聞きます!
他のライターさんで自分の地域のとんどさんに参加された方、ぜひとんどさんネタのコラムをお待ちしております!!!(笑)。
その1週間後、前住んでいた地域のとんどさんがあり、祖母に誘われたので参加しました。
ここの地域のとんどさんには子どもの頃から参加していたので、やっぱり馴染みのあるとんどさんって感じでした。
ここでは毎回豚汁が振る舞われ、みんなで寒空の下「おいしいね」とおしゃべりをしながら飲んでいます。
今年は牡蠣も焼いていました!
雲南市はどこの地域でも1月の初旬はとんどさんが行われますが、参加してみないとわからない地域らしさ、地域の文化を感じることができるので、機会があればぜひ参加してほしいです。
地域の伝統・風習に触れられる機会というのも滅多にないし、伝統・風習が次の世代へと継承されているということも素晴らしいことなので、地域の皆さんには移住者であるわたしたちが参加できていることに改めて感謝をしたいと思いました。
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。