今年も渋柿を数個手に入れ、干し柿作りを行いました。
今年で4年目になります。
私が初めて干し柿を作ったのは、雲南に引っ越してきた初年度のことです。
仕事の関係で、干し柿作りのワークショップに参加したのがきっかけでした。
それ以来、秋になると渋柿を手に入れて干し柿作りをするのが、私の恒例行事となりました。
ひとつひとつ皮を剥き、紐に吊るしてカビ予防のアルコールをかけます。
普段は仕事と子育てに追われ、忙しない日々を送る私ですが、この時ばかりは時間をかけて丁寧に作業をします。
“なんちゃって丁寧な暮らし”を楽しんでいます(笑)。
そんな中で、ふと外を歩けば軒先にずらりと干された柿を見かけることがあります。
風に揺れるオレンジが、なんとも言えない美しさと懐かしさを秘めている気がします。
残念ながら、我が家には軒先がないので、ベランダに吊るして干しています。
軒先に比べて、ベランダではちょっと風情が足りません…
夜には柿を部屋に取り込み、エアコンの下に置いて乾燥を進めます。
そのままベランダに吊るしていても問題はないようなのですが、こうすることで湿気や急な雨を避けながら作業が進められます。
乾燥が進んできたら、柿を揉むのが私のお気に入りの工程です。
表面はザラザラしていて強張っています。でも、揉んでいくと独特の柔らかさがあり、これが気持ち良いのです。
ただ、今年はうっかり干す期間を少し長くしてしまい、いつもより乾燥させて、歯応えがかなりしっかりしたものになってしまいました。
本当はもっと柔らかめのものが好きです(笑)。
でも、甘さはバッチリ。
今年も美味しい干し柿が完成しました。
そのまま食べるもよし。刻んでクリームチーズに混ぜて食べるもよし。
そこに少しのラム酒を垂らすとなお良し。高級感のあるデザートができあがります。
クラッカーなどに挟んでお召し上がりください。
どこのどなたが最初に、あんなに渋い柿を干したら甘くなるということを発見したのかは存じ上げませんが、毎年こんな美味しいものを食べられることに感謝ですね。
来年も秋の恒例行事として、干し柿作りを楽しみたいと思います。