空き家を探す

2024年11月07日
りなぴ

すきすき木次線


雲南市にはJRが通っている。JR木次線だ。

残念ながらわたしの住んでいるエリアは沿線から外れており、通勤等に活用することが難しい。
だが、子どもが生まれてからは一緒に乗車することが多くなった。

我が子は乗り物大好きボーイ。
乗り物に目覚めたのは1歳になるかならないかという頃。それから3歳を迎えた現在までずっと1番好きなものはアンパンマンでも恐竜でも特撮ヒーローでもなく、乗り物だ。
昨年まで走っていた観光列車『トロッコ列車奥出雲おろち号』や今年から木次線で運行している観光列車『あめつち』、普通列車をラッピングしたラッピング列車など、木次線には乗り物大好きボーイの心を躍らせる車両が多く、子どもと一緒に列車に乗ることが多くなった。

子どもをきっかけに乗車する頻度が高くなった木次線。



そんな木次線に関するお祭りが10月に開催された。

 

この日の木次駅周辺はとても賑わっていた。

文化ホールのチェリヴァホール内では『木次線まつり』が、JR西日本エリア木次運転区では『鉄道記念日イベント』が、木次の商店街では『秋の賑わい市』が、ショッピングセンターのマルシェリーズ内では『きすきマルシェ』が同時に開催されていて、全体で『きすき駅フェス』というイベントだった。

思ったより広い範囲で催しが行われていて、チラシを見ながらとりあえず一周。
飲食店がたくさん出店していて悩んじゃう。UIターン者もたくさん出店している。



まずは子どもが楽しめる木次線まつりのコーナーへ。
 

木次線まつりのコーナーへ行くとまずプラレールやNゲージの展示が目に飛び込んだ。
子どもは大興奮でプラレールやNゲージを眺めている。
JR山陰本線を走る豪華寝台列車『瑞風』のプラレールもあった。一度子どもに購入しようと思ったが、本物同様プラレールも豪華な金額だったため断念した記憶が蘇る。

遊べるわけではないのだが、乗り物大好きボーイからすると眺めているだけでも幸せらしい。
同じような乗り物好きっぽい子どもたちも同じようにニコニコしながら眺めている。平和だ。



まだまだプラレールやNゲージを眺めていたい様子の我が子だったが、次の目的地、鉄道記念日イベントのコーナーへ。

 

鉄道記念イベントのコーナーでは、運転シミュレーター体験や軌道自転車試乗体験 、木次線車両見学、ポイント切換・旗振り合図体験ができるとのことで、子はもちろん親もワクワクしていた。

まずは軌道自転車試乗体験に並ぶ。
軌道自転車というものを知らなかったのだが、線路保守用に使われたり、最近では廃線になった路線での観光的活用もされているよう。
先に体験している人たちの様子を見ると、結構な速さで線路を走っている。

いざ我が子の番。
乗るまでは笑顔だった我が子だが、動き始めると真顔・無言・無動。
声をかけても無言。JRの職員さんが手を降ってくれているのを指差して「手振ってごらん」と伝えても動かない。

終わった後「怖かった?」と聞いたら「楽しかったよ」と言っていた。
楽しいというよりは怖そうな表情をしていたが、本人曰く楽しめたようなのでよかった。想像以上にスピードが速くてびっくりしちゃった可能性はある。
 

次に木次線車両の見学へ。
何度か乗車はしているが、こうやってゆっくり車両の中を見るのは初めて。

木次線に関するクイズ用紙をもらい、車両からヒントを得ながら回答していく。

奥まで進むと、運転席。
運転席に入り、アナウンスができるとのこと!
我が子は「しゅっぱつ〜しんこう〜!!!」と3回くらいアナウンスできて満足げ。

クイズも全問正解し、瑞風の自由帳やJR西日本を代表する列車のシールなどの景品を受け取り、運転シミュレーター体験へ…

と思いきや、運転シミュレーター体験はかなり並んでいて、待ち時間があまりにも長そうだったため断念。
雲南市で行列ができるなんて珍しい。
行列が木次線への関心度の表れかと思うと嬉しいことだ。
 


最後は商店街周辺の賑わい市のエリアへ。
予め下見をしていた甲斐あって、どこで何を買うか把握済み。
すばやく食べ物を手に入れ、食事スペースを確保し、ゆっくりごはん。
お祭りで食べるごはんって特別美味しい気がするのはわたしだけ?



そうこうしているうちに我が子が眠たくなってきたので、帰宅。。。

 

今回木次線のお祭りに行って思ったこと。

今回のイベントは親子で楽しく参加させてもらったが、イベントに行く手段は自家用車になってしまった。
本来は木次線に乗車していくべきだったのではないか。そんなことを考えながら帰路に着いた。

イベントを通して「楽しかった」で終わるのはもちろんもちろん良いことだが、「こんなに楽しませてもらった木次線をもっと日常的に活用しなければ!」という気持ちも忘れてはいけない。

少なくともわたしはそう思ったから、これからの乗車回数がグンっと伸びるよう、子どもと一緒にたくさん乗車しようと決意したのだった。



 


【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。