ぽんぽこ仮面はここ数日、大変ソワソワとしている。それはもう入試前の受験生が如く、ソワソワしていた。いよいよ近づいてきたのである。Bリーグ2024-2025の開幕。また島根県がアチアチに燃え盛る日々がやってくるのだ。島根スサノオマジックというBリーグ屈指の強豪チームが島根県は松江市に本拠地に構えている。メジャーなスポーツにおいては、プロスポーツが不毛中の大不毛地帯な山陰地方。そんな山陰地方で島根県民の魂と脳天をアチアチに沸騰させるのが島根スサノオマジックなのだ。ご多分に漏れることもなく、また漏れる余地もなく、ぽんぽこ仮面もその一人である。間もなく、10月5日にシーズンが開幕する。
ぽんぽこ仮面は実は元バスケ部である。東京では社会人チームでもプレーした。ひょろひょろの身体で、屈強で見上げるような背丈の好敵手たちを前に、ひょろひょろドリブルをかましあげ、それはもう見事なスリーポイントを放ったものだ。惚れ惚れするようなエアーボールを連発したことは言うまでもない。さて、そんなぽんぽこ仮面は、京都府出身であるがゆえに同じくBリーグの京都ハンナリーズの応援をしていた。島根県に移住するや否や、それはもう早々に島根スサノオマジックブースターに乗り換えた。強いということは正義であり、バンダイナムコ様々である。今シーズンの補強もいやはや目を見張るものがあった。大変スバラシイ補強でぽんぽこ仮面は感動している。ほかのスポーツよりもバスケットボールは、ストーブリーグでの選手の移動が激しい。毎年ハラハラさせられるが、面白さもあるだろう。
また、ぽんぽこ仮面は東京生活が長いがゆえに、これまた同じくBリーグのサンロッカーズ渋谷の試合をよく観戦しにいった。島根スサノオマジックとサンロッカーズ渋谷の会場は全然雰囲気が違うことにぽんぽこ仮面は気が付いている。松江市総合体育館はいつも本当に綺麗な青で会場が染まる。スサノオブルーである。青山学院記念館は残念ながらそんなに黄色では染まらない。歓声の声も松江市総合体育館のほうが圧倒的である。これは何故か。島根には残念ながらほかのプロスポーツが発展していない。故に、島根県民はこぞって、命削って島根スサノオマジックに誇りと魂を捧げる。一方で東京にはプロスポーツがわらわらと湧いている。命は分散する。東京出身ではないもので溢れかえる東京では、地域への誇りも育まれない。これが会場の空気感の差をつくるのである。なんの根拠もないぽんぽこ仮面の肌感覚調べであり、鵜吞みにされても困るので、その点ご容赦とご了解を頂きたい。
先日、プレシーズンマッチが松江市総合体育館で行われた。韓国のプロチームを招いての大一番であった。前半終了時点で20点ほど差をつけられ大敗を喫していた。「なんやこの試合、あかんやんけ、全然チームできてへんわ」と偉そうにぶーぶー言っていた。4Q終了間近、逆転していた。結果としては引き分けたが、「大変、面白かった。今シーズンは楽しみであり、いける気がする」と手のひらをくるくると扇風機が如く返したぽんぽこ仮面であった。記事の前の皆さんもどうだろう、日本代表だけではなくBリーグも観戦してみてはいかがかな。
【ライター紹介】
ぽんぽこ仮面。京都府与謝野町出身、9年間東京で過ごした後に雲南市へ。
お風呂すき。サウナすき。キャンプすき。
毎日わくわくした大人でいたい教育業界の人。