空き家を探す

2024年07月29日
りなぴ

絶対に負けられない戦いがここにある


ほっこり雲南のコラムを読んでおられる方々は、わたしがハンターだということをよくご存知かと思います。
そして、ハンターとして捕獲以外にどんな活動をしているのか、そんなこともよくコラムに綴っております。
特に竹マルチのことは毎年書いt……



あれ…?





なんてこった!今年は竹マルチの話をしていないじゃないか!!!
毎年5月は竹マルチの話をすると決めているのに!!!



ということで、5月に行った竹マルチを活用したサツマイモ植えの様子を今更ながら更新していきます。

※オリンピックで盛り上がっている時期に紛らわしいタイトルでごめんなさい。(イノシシとの)アツい戦いはここ、雲南でも行われています。



 

今年の竹マルチは今までと違う想いを抱いて挑戦します。

昨年4年目を迎えた竹マルチでのサツマイモ栽培。
今まで一度も被害に遭わずに収穫できたのに、昨年はイノシシに掘り返されてしまいました。
(昨年の検証や写真など詳しくはこちらのコラムに記載しています。)

竹マルチの目的は「無理なく獣害対策ができる」こと。

だけど今年ばかりは「獣からの被害からしっかりと守り、サツマイモを収穫する」ことが目的になりました。

というのも、昨年のイノシシ被害はわたしの心に大きなダメージを与えてきましたが、どうやらわたしだけでなく、一緒に作業していた地域の皆さんも相当ショックを受けていたようです。
今後も地域の皆さんの生きがいである農業を守るため、竹マルチは進めていきたいけれど、昨年と同様では襲われてしまう。
そして一旦イノシシから「この畑には美味しいものがある」という記憶を消し去りたい!何としてでもイノシシを畑に近づけさせたくない!



ということで、今年は竹マルチ+ロープ固定+ワイヤーメッシュで対策を行うことにしました。
絶対に負けられない戦いが、ここにある!!!
 

5月某日。
いつもの試験圃場でサツマイモの苗植えを行いました。

昨年の検証をしっかりと反映し、竹を並べています。

昨年との変更点は
・畝に対して並行に竹を並べる
・竹は短くしない
・できるだけ新しい竹を利用する
などなど。

毎年のことですが、みんなで「あーだこーだ」言いながら設置するので、説明した通りの流れで行われることはありません。
でもこの「あーだこーだ」が1番楽しかったりします。竹マルチの醍醐味かもしれません。



開始30分経ったか経たないかくらいで全ての苗を植えて、竹を並べることができました。
ロープで竹を固定し、動かないようになった!

みんなの想いはひとつ。「今年は絶対にイノシシから守ろうね!!!」

 

数日後、地域の男性方に畑にワイヤーメッシュを張ってもらいました。

今回ワイヤーメッシュを張ってもらって感じたこと。
ワイヤーメッシュはなかなか重労働だということ。
鳥獣害対策で一番言われることは電柵やワイヤーメッシュをきちんと張ることですが、これを女性だけでやってみて!と言われてもできない。

だからこそ竹マルチだけでうまく鳥獣害対策になるといいんだけども…。



今年は守りの姿勢ですが、うまくいったら来年以降はもちろん竹マルチだけでもサツマイモ収穫できることを示していきたいです!





《過去の竹マルチ関連記事》
竹マルチでのサツマイモ栽培
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今年も竹マルチでサツマイモ栽培
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竹マルチの季節がやってきた
(畑に対する)愛しさと(やられた)切なさと(対策を考える)心強さと


 



【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。