空き家を探す

2024年06月04日
りなぴ

彗星の如く現れた君の名は


昨年度で26年間の運行を終えたトロッコ列車『奥出雲おろち号』。
サヨナラを経験し、さみしさを抱えたJR木次線。

そんな木次線へ彗星の如く現れた列車が!

そう!

『あめつち』!!!
 

『あめつち』は今までJR山陰本線の城崎温泉駅〜出雲市駅間を走っていた観光列車です。
JR木次線の『奥出雲おろち号』運行終了をきっかけに、今年度から『あめつち』が木次線を運行することとなりました!やったー!

新たな木次線の希望の星が現れ、おろち号運行終了後の悲しいモードから、あめつち歓迎モードへとまち全体で移行した雰囲気がありました。
本当に喜ばしい出来事です!



さてさて、今回も乗り物大好きボーイの我が子と共にあめつち乗車してきましたよ!
 

今回は職場の交流事業の一環で、そして木次線利用促進のため、ちょっとしたツアーみたいな形で乗車しました。
行きは観光バスを貸し切り木次駅から奥出雲町の出雲横田駅まで、帰りはあめつちに乗車し木次駅まで帰ってくる、というツアーでした。

行きは行きで、雲南市と奥出雲町のちょうど境にある道の駅おろちの里へ立ち寄り、買い物を楽しみました。
我が子は雲南へ移住された鹿糠さんが作るプリンを食べて、ご満悦の様子でした。

山道を走るバスの心地いい揺れで、夢の中へ行ってしまった我が子…。
 

バスが出雲横田駅に到着して、まだ眠たいのかムニャムニャ言っていた我が子ですが、「あめつちだよ〜」と声をかけると、途端にご機嫌に。
さすが乗り物大好きボーイ。



車内に乗り込むと、山陰の工芸品が目に入ります。
鳥取市の因州和紙、智頭町の智頭杉、浜田市の石州瓦、隠岐の島町の黒松…
山陰の職人の技が車内を彩っています。

“あめつちブルー”と呼びたくなるくらい全体をブルーで統一されていますが、山陰の美しい空や海を表現しているそうです。
ちなみにただのブルーではなく、紺碧色(こんぺきいろ)だそうです。
某女性芸能人も「白って200色あんねん」と言っていたので、色の世界は無限大ですね。ブルーの一言でまとめちゃうわたしはまだ素人のようです。

と、車内を眺めるだけでも楽しめる、まさに観光列車。



そして木次線を走るあめつちの車内では、地元のガイドさんたちが観光案内をアナウンスしてくれます。
地元ガイドさん、顔見知りばっかりでこれまた楽しかったです!
 

産直市がある出雲三成駅では10分の停車時間があり、皆さん産直を目掛けて下車。
おろち号の時も乗客の皆さん出雲三成駅で下車して買い物を楽しまれていたので、懐かしい風景だな〜と思っていたら…

おろち号の時は20分くらい出雲三成駅での停車時間があったけど、あめつちは10分なので以前の感覚で買い物をしているとあっという間に発車時間を迎えてしまう!!!

「あと3分で発車します〜!」と乗務員の方が産直市の方へ声かけをしている時点でまだレジに何名か乗客が並んでいる状態。
ソワソワしていましたが、何とか遅れることなく出雲三成駅を発車できました。ふぅ。

今回の教訓、「出雲三成駅ではおろち号の感覚で買い物をしてはだめ!」。



乗車して初めて知ったことでもうひとつ。
おろち号は各駅停車でしたが、あめつちは主要駅しか停車しないのであっという間に木次駅に到着しました。
車内で食べていた弁当を食べ切る前に!到着が早すぎて焦った〜。
車内の写真があまり撮れなかったのも、弁当を食べることに必死だった結果です…。

個人的な感想ですが、おろち号の時は往復で乗車すると少し長く感じていたけれど、あめつちは木次線だけの片道だと物足りなさを感じました。
木次線だけの乗車の場合、あめつちは往復で乗った方が楽しめそう!もしくは、米子駅や松江駅など山陰本線から片道だけ乗車するか!
乗車の選択肢が色々あるのも楽しいですね〜
 

ということで、木次線に現れたニューフェイス『あめつち』の乗車レポでした。
今年は9月まで、日・月曜運行しています。
不定期なので、こちらからスケジュールを確認してみてくださいね。



木次線の観光促進として、頑張れ!あめつち!
 

【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。