空き家を探す

2024年05月15日
りえ

移住後のギャップを埋める…遠隔下調べ④


長いシリーズにお付き合いいただきありがとうございます。
遠隔下調べは、今回が最後となります。



前回までは『ふるさと島根定住財団』の企画のご紹介でしたが、今回はわたしなりの情報収集を紹介していけたらなと思います。



地域の情報を遠隔で得る方法を主にお話ししていきます。
ちょっと長くなっちゃったんですけど、最後までお付き合いいただければ嬉しいです!





【地域自主組織の活動に注目】
「気になる空き家バンク物件がある」
「この公営住宅を狙っている」
「希望の民間賃貸のおおまかな住所がわかる」
そんな方は、家の住所が該当する『地域自主組織』の名称で検索してみましょう!

SNSでの投稿や、地域住民のアンケートが発掘できるかもしれません。
Instagramやfacebookでの投稿からは、自治会や地域のお祭り、様々な活動を覗き見できるので、その地域に住むことになった時の想像がしやすくなります。

購入予定の空き家がある地域では、30〜40代の若い世代が夏祭りを企画運営されているようで、その様子を写真で垣間見ることができました。

また、「夏休みの居場所」と称して、地域の交流センター(大きめの公民館みたいなところ)に子どもたちを集め、職員さんが見守りながら子ども同士で遊ぶ…といった、地域の子育て支援をやっていることも分かりました。
夏休みだけでなく、冬休み、春休みも同様に見守り支援がされています。
時には近くの川で釣りをすることなんかもあって、子どもたちがのびのびと楽しく過ごせているのがいいなあ、と感じました。

その他にも、その地域では、住民アンケートがPDFで公開されていたのですが、そちらも本当に参考になりました。
小学校の存続について、「子どもの声が聞けるのは嬉しい」と存続を望む方もいれば、「廃校もやむなし…もっと児童数の多い学校に通わせてやりたい」など、様々な声があります。
多様な考えの方が住まう地域であることが事前に知れたので、安心できました。


「わたしが気になっている家はどの地域なの?」という方は、こちらのエリアマップをご覧ください。

地域自主組織一覧・エリアマップはこちら
https://www.city.unnan.shimane.jp/unnan/kurashi/machidukuri/jisyusosiki/self05.html

一覧に載っている『地域自主組織』の名称で、Google検索してみてくださいね。


おっと、『地域自主組織』ってなんぞや、という方が圧倒的に多いですよね。

それを知るためにも、よければこちらの記事をご覧ください。
地域自主組織の成り立ちを知ることができます。

住民が考え、動き、変わっていく。雲南で起きている“チャレンジの連鎖”とは。
https://www.hinagata-mag.com/comehere/36976


住民が地域づくりに参加できる組織、それが『地域自主組織』です。
地域の課題などを行政に伝え、要望を届ける役割を担っています。
この仕組み、住民と行政が近くてとってもいいな〜!と思うのです。

わたしも今年度から、『地域自主組織』に参加することにしました。
約一年を通して地域の行事がわかってきたし、それを企画運営するのも楽しそうだと感じたからです。
まだ具体的にどんなことをするのか、大変さはいかほどかは分かりませんが、今後その活動もコラムに書く機会があればいいなと思います。


雲南で活躍する様々な人たちを取材した記事が、先ほど紹介したリンクの画面下にはいくつも掲載されています。
雲南市はチャレンジに優しい街です。
他の記事も読んで、色々な方のチャレンジを知ることで、雲南市の新しい取り組みを受け入れるおおらかさと、活動的な雰囲気を掴んでもらると思います。





【Googleマップストリートビューで街歩き】
住まいの地域に目星がついている方には、『Googleマップストリートビュー』もぜひ活用していただきたいです。
気になる地名でストリートビューを見るのもいいでしょう。
県外にいながら、雲南の街歩きをしている気分が味わえます。
細かな操作もしやすいから、スマホではなく、大きな画面のパソコンから見るのがおすすめです。


また、Googleマップを利用して、
・スーパー
・コンビニ
・ホームセンター
・ドラッグストア
・ガソリンスタンド
・郵便局(ゆうちょ銀行)
などが、車でどのくらいの時間で行ける距離にあるかルートチェックしてみてください。
具体的な暮らしが想像しやすくなると思います!

あとそうだ!Googleマップは「航空写真」モードで見るのがおすすめですよ!
街(なんか全体的に灰色)と里山地域(すごく緑)が即座に判別できるので、土地の雰囲気を掴みやすいです。

ちなみにわたしは、車で約20分のスーパーに通っています。
最近は10日間に一度の買い出し頻度でしょうか。
災害備蓄も兼ねて、カップ麺やレトルトもなくなり切る前に買い足しています。





【銀行口座のこと】
話題に上がったのでここでちょっと、銀行の話もさせてください。
銀行口座は、都市銀行とゆうちょ銀行を持っていましたが、雲南市に来てからはゆうちょ銀行を利用することがほとんどになりました。
PayPayやクレジットカードももちろんつかえる店舗がほとんどですけど、自治会の集金や一部店舗では現金オンリーのところがあるのです。

となると現金も毎月ある程度引き落とさないといけません。
郵便局のATMなら時間帯によって無料で使えるし、各種行政や、ケーブルテレビのネット料金の引き落としにも、ゆうちょ銀行が指定できて便利でした。

こちらでは山陰合同銀行さんもメジャーな銀行なので、こちらに来て口座を作るのもいいかもしれませんね。
ただ、わたしはゆうちょ銀行で事足りています。
 

【車載カメラ動画でドライブ気分】
「雲南市には興味が湧いてきてるけど、まだ住むところなんて全然わからないよ」
そんな方もいらっしゃると思います。

おすすめなのが、車載カメラ動画です。
車載カメラ動画とは、車のフロントガラスについたカメラの映像を、ドライブしながら撮影したものです。

「雲南市 車載カメラ」などでYouTube検索すると、いくつかの主要道路を走ったものが出てきます。
「雲南市の道路名」と「車載カメラ」で検索した方がより的確かも知れませんね。
道路名はGoogleマップで調べてみてください。

これがなかなか、侮れません。

その車に乗って、実際にドライブして見て回っているような疑似体験ができるのです。
街の栄え具合や、中心市街地ではないところがどれくらい田舎なのか、雰囲気が掴めます。
 

【移住者の体験記】
『ほっこり雲南』の『移住者の声』も大好きなコーナーですが、さらに深い移住の話を聞きたいなって思うこともありませんか?
そこで紹介するのがこちらの移住体験記です。

全6回あるので、それぞれの内容も簡単にまとめてみました。

【しまね女子ブログ】あだちしほvol.1
・移住の経緯
・『くらしまねっと』活用術
・産業体験(勉強しながら月給がもらえる)
https://note.com/shimane_uiturn/n/n6b5e1bb613ae

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.2
・住まい探し(公営住宅と、空き家賃貸)
https://note.com/shimane_uiturn/n/na1db01dc5b63

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.3
・仕事の話
https://note.com/shimane_uiturn/n/n18276adff09f

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.4
・人とのご縁で夢が実現
https://note.com/shimane_uiturn/n/nb1a50553e3ae

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.5
・市役所のお役立ち紹介
https://note.com/shimane_uiturn/n/ndb038816a274

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.6
・移住ってなんだろな?今の暮らしについて
https://note.com/shimane_uiturn/n/nc2f8d72fcd83

いいですよね、こういうディープな体験記も。

しほさんとは、移住前にお会いして話をすることができて、その時、「空き家をいきなり購入するか、公営住宅で仮住まいから始めるか」を悩んでいたわたしたちの背中を押してもらいました。

「ヤキモキすると思います…」
しほさんはそう言いました。

ご自身がまちなかにある公営住宅から住まいをスタートし、移住前と暮らしがあまり変わらなかったことにモヤモヤした経緯を話してくれて、その上で、「気になってる空き家があって、田舎暮らしがしたいなら、公営住宅はヤキモキすると思います」とアドバイスしてくださったのです。

空き家バンク物件を購入してから移住することを決意するとき、この一言が思い出されました。

先輩移住者に会って話をしたり、体験記を読むことで、自分ごとに置き換えて考えられます。
また、前にもお話ししましたが、一方的にだけど雲南市に知ってる人が増えるのって、安心すると思うんです。

ちなみにですが、雲南市在住の方のInstagramをフォローしてみるのも、暮らしぶりが伺えてイメージが掴めますよ。

以上が遠隔でできる下調べです。

遠隔ではなく、現地を訪れた体験も、いずれ語っていきたいです。
全4回に渡るシリーズをここまで読んでくださり、ありがとうございました!



 

【ライター紹介】
りえ。福井県の市街地出身。東京・神奈川で8年間過ごし、雲南市へIターン。
購入した古民家で、田舎暮らしを満喫せんと奔走中。
在宅のフリーランスで、夫婦2人暮らし。