空き家を探す

2024年04月24日
りえ

移住後のギャップを埋める…遠隔下調べ②


前回は『しまね移住体感オンラインツアー 雲南市編』について語らせていただきました。
見てくださった方はいらっしゃるでしょうか?
雲南市のほっこりした雰囲気を感じることができましたよね。

今回は2022年度版をご紹介したいと思います。
 

『しまね移住体感オンラインツアー 2022年度版』は、全4回に分かれていました。
https://kurashimanet.jp/shimane_onlinetour2022/

・休日編
・お金編
・住まい編
・移住のネック編(雲南市)
 

雲南市の移住者さんも登場する「移住のネック編」の要点をまとめてみましょう。



【雲南市の移住者さんはどんな人?】
・大阪から移住され家族6人、空き家賃貸暮らし
・地域おこし協力隊で農業をやり任期を終え、農業で独立を目指しているところ
・移住のネックと言えるのは、家族との相談かも
・移住計画が立ち上がった頃、中学生の娘さんは不安がった
・娘さんの不安を解消するために、どんなことをしたか



【各市町村、移住担当職員が語る移住の失敗談】
「大田市」
・仕事を決めずに移住してしまい、生活に困った移住者の例。移住相談をせずに引越し、ハローワークで仕事探しをしたが見つからず、後になって行政の支援と繋がった。事前に相談してもらえれば、仕事探しなど支援できる。

「雲南市」
・住まいについて。家賃滞納や家の所有者さんとのトラブルがある。
・仕事について。短期間の仕事を繰り返し、仕事が定まらないケースもある。
・暮らしについて。市に相談せず移住した場合に、想像と違い、自治会でトラブルになることも。事前に相談してもらえたら、自治会のイメージをお伝えできる。自治会のない住まいの選択肢もあるので相談してほしい。
・地域について。コロナ禍で市に相談せず移住された方。迎える地域の方も、コロナ禍もあってどんな方が来るのか不安。市が間に入って移住者を紹介し、双方の不安が解消された。
・トラブル予防法。家族との話し合いをしっかりとし、移住先で地域に馴染むためにも市に相談をして、長期間かけて準備することが大切。移住先に何度も訪問するのもいい。先輩移住者に会って体験談を聞くのもいいかも。移住後のギャップを全て無くすことは難しい。けれど少しでも減らすことはできる。

「吉賀町」
・自然農法で自給自足の暮らしに憧れる移住者。地域の方から、自然農法による雑草や虫の被害を相談される。町の職員が間に入って、双方の納得できる農業のやり方を模索していくことに。

「川本町」
・空き家バンクのトラブル防止について。所有者さんとの直接取引はトラブルになりがち、不動産仲介はトラブルが軽減できる。登記が故人のままになっていたりも。
・空き家バンク物件への入居には時間がかかるもの。スケジュールをよく確認して移住計画を立てるといい。



【わたしの感想】

「移住のネック編」は空き家を購入する決意をした頃、実際に参加していました。
移住後のトラブルの例や予防策を聞けて、本当に参考になりました。
自治体の移住担当職員に事前に相談しておくことが、様々なトラブルを避ける秘訣なんだということがよくわかります。

わたしたちは、移住に興味を持った2022年7月から、引越しする2023年5月末まで、10ヶ月の準備期間を過ごすことになりました。

仕事はアクセサリー制作の自営業をそのまま継続でき、働き方に大きな変化はないのでそれほど心配せずに済んでいます。ただし、島根から東京や京都の販売イベントに出るにはどれだけ費用がかかるかなどの試算はしておきました。

空き家バンク物件を購入するのか、まずは公営住宅に入居して雲南市のどこに住むか再検討するのか、この点はかなり考えました。
空き家バンク物件をもし購入するとしたら、かなり長くその土地で暮らすことになります。
そこで地域のことも調べられるだけ調べたのです。
遠隔での地域の調べ方は、また今後ご紹介していきますね。

結果的に、この古民家を購入して良かったし、この地域を選んだことで楽しく暮らせています。
地域の方はあたたかく、運動会や自治会の直会(なおらい、慰労会のこと)には夫婦揃って二次会まで参加し満喫しています!その様子を地域の方もとても喜んでくれていて、こちらも嬉しいです。

「家族との話し合いをしっかりしておくこと」も配信内で語られていましたが、わたしたち夫婦も情報共有はしっかりと行いました。
参考になりそうな動画は揃って視聴し、互いに調べたことを共有し、それぞれがどう感じたかを伝え合いました。

どんな暮らしがしたいのか、人生をどう作っていきたいのか、そこを話し合えたから、2人して同じ目標に向かって走っていけたように思います。

単身の方も下調べは入念に、ご家族がいる方は、さらに家族間での話し合いと情報共有を密にしておくと、スムーズに移住が実現するのではないでしょうか?

移住って、突き詰めればただの引越なのに、「思ってたんと違ったー」とならないためには事前にやっておいた方がいいことが多いですよね。
情熱と勢いで移住する方ももちろんいると思うし、わたしたちのように石橋を叩いて渡るタイプもいると思います。

移住に興味はあるんだけど、一歩が踏み出せない…そんな方の参考になったら嬉しいです。
まずは「うんなん暮らし推進課」へお問い合わせを!
電話もメールもあるし、Zoomのライブ配信で顔を見ながら個別相談することもできますよ。

皆さんの移住計画が楽しいものになるよう、応援しております!

 

【ライター紹介】
りえ。福井県の市街地出身。東京・神奈川で8年間過ごし、雲南市へIターン。
購入した古民家で、田舎暮らしを満喫せんと奔走中。
在宅のフリーランスで、夫婦2人暮らし。