乗車編②を更新しようと思っていたら、あっという間にトロッコ列車奥出雲おろち号がラストランを終えてしまいました。
11月23日、ラストランを見送ろうとJR木次駅へ。
木次駅のホームには溢れんばかりの人、人、人。
こんなにも愛されていたのか、おろち号。
10時5分過ぎ、木次駅にやってきたおろち号。
「ありがとー!」「最後まで頑張れー!」と声をかける人
「寂しくなるね…」とポツリ呟く人
最後の姿を一生懸命撮影しようとしている人
きっと皆さんそれぞれがおろち号との思い出があるんですよね。
木次駅を出発したおろち号を、みんなで大きく手を振って見送りました。
そんなラストランの日でした。
26年間ありがとう、おろち号!
おろち号が出雲三成駅に到着。
出雲三成駅では15分以上停車するので、その間に写真撮影を楽しみました。
ずっと乗車されていた人たちも一旦下車して、写真撮影。
出雲三成駅は絶好のシャッターチャンスでした。
そして、乗車。出雲三成駅を出発。
毎度のことながら、車窓からの景色が美しい…。
10月下旬に乗車した時よりも紅葉が進んで、車窓から見える景色に暖色が増えた気がする。
赤、黄色、オレンジ。紅葉のシーズンが近づいているなぁ、と思ったり。
仕事も家事も一旦忘れて、景色を見て「きれいだな〜」と思っているだけのこの時間。良い。
普段作ろうと思っても作れない貴重で大切な時間。
トンネルに入ると、突風のような風が車内に入り込みました。
わたしのロン毛気味な髪の毛が大暴れ。
そして、みのきちさんの帽子が吹っ飛びそうに。
2人で大笑いしながら過ごすトンネルの時間。
周りの乗客は車内上部に光るオロチの姿に夢中。
みんなカメラを向けてパシャパシャ。ここぞとばかりに撮影する。
トンネルの中なので列車の音がオロチの鳴き声のように響く。
2241メートルの下久野トンネルは、見どころがたくさんでした。
そしてトンネルを抜けると、そこは雲南市だった…。
秋めく車窓と見慣れた景色に寂しさを積もらせながら、木次駅へ向かう。
あっという間の乗車時間。
16時前に木次駅へ到着。
寂しい、だけど楽しかった。ちょっとだけ複雑な気持ちで下車しました。
おろち号は運行しなくても、市民の方や全国のファンの方の思い出には残る。
全国にいるたくさんのファンを雲南市へ連れてきてくれたおろち号には本当に感謝しかありません。
とにかく、この日は「楽しい」以外の気持ちが見つからない時間でした!
一緒に乗車してくれたみのきちさん、ありがとう。
おろち号、最後まで楽しい時間をありがとう。
思い出の中で、いつまでも走り続けてくれ!おろち号!!!
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。