雲南市の1軒家に移住をして約1年。この移住で楽しみだったことがひとつある。1軒家とともに手にした畑での野菜作りだ。
昨年の秋に移住し、この夏野菜シーズンから本格的に野菜作りを開始した。春、東京とは比にならない広さの畑に圧倒されながら、土を耕し、畝を作った。いよいよ種や苗を植えようかという時期、隣の家のおばあちゃんに「まだ、寒いから植える早いかもねえ。GWすぎるくらいでいいよ。」と声をかけてもらった。ここは山あいで雪深い地域。またほかのおじいちゃんは「ここは寒冷地だと思って栽培したほうがいいねえ」ともいう。東京とは気候が全然違うのだ。同じ感覚でやっていては、うまくいかないということだ。
教えに習い、野菜を育てる。茄子・ピーマン・中玉トマト・ミニトマト・キャベツ、東京での経験した野菜たちに加え、つくってみたかった野菜にも挑戦する。人参・ししとう・キュウリ・レタス・ジャガイモ・ズッキーニ・スイカ・メロン・ミョウガ、欲張りすぎか。しかし、今年はできるだけ多くの種類に挑戦してみたかったのだ。
結果としては、ジャガイモとメロン、ミョウガは失敗。そのほかはうまくつくることができた。なりすぎて食べきれないほどだ。失敗からも学ぶことが多い。何がいけなかったのか、次はどうすればうまくいくのだろうか。自分なりに仮設を立て、来年に活かしたい。
自分でつくった野菜が実った時の喜びは極上だ。この野菜を使って友人とバーベキューをして、美味いという言葉と笑顔をもらった時の喜びときたらこの上ない。冬には作った野菜で鍋でもつつくのが今から楽しみだ。
ここ最近は散歩が楽しい。散歩がてら、近所の畑の様子を見る。畑ごとに表情は違うが、ヒントは沢山落ちている。いま雲南の畑では何をすべきか、周りの畑から見て学ぶ。自然相手。自然との協働。先人たちの背中から日々勉強。
【ライター紹介】
ぽんぽこ仮面。京都府与謝野町出身、9年間東京で過ごした後に雲南市へ。
お風呂すき。サウナすき。キャンプすき。
毎日わくわくした大人でいたい教育業界の人。