5月のある休日、雲南市三刀屋町にある峯寺へ精進料理を頂きに行ってきました。
峯寺は標高299mの峯寺弥山の中腹に位置し山の樹々に囲まれて静かに佇むお寺で、奈良時代の僧、役小角(えんのおずぬ)が開いたとされる真言宗の古刹で出雲巡礼9番札所です。
寺院の絹本著色聖観音像(けんぽんちゃくしょくしょうかんのんぞう)は重要文化財です。
そんな歴史ある峯寺では春と秋に期日限定で精進料理を頂けます。
私が行った日は晴天で、峯寺から見る景色は新緑と青空が美しく、思わず深呼吸をしました。
そして、お料理を頂く前から幸せな気分になりました。
峯寺へ上がってすぐのところには今は使われてない丸い郵便ポストもあり、何となくノスタルジックな感じもしました。
お寺に入るといろいろなところに季節のお花が生けてあり、私たちが食事をした部屋には山野草のホタルブクロの紫蘭が素敵に生けてありました。
花の名前は一緒に行った方から教えていただきました。
そして、テーブルには直筆で丁寧に書かれた本日の献立がありました。
一品づつ出される精進料理はどれも丁寧に作られており、味も優しく美味しかったです。
特に最初に出された胡麻豆腐は食べたときの口当たりと胡麻の香りが鼻を抜け、
今まで食べた胡麻豆腐の中でも一番の美味しさでした。
お料理に使用されている器も美しく、聞くと100年以上前のものでした。
最後のお抹茶とわらび餅までしっかり完食しましたが、胃にやさしく心地よい満足感がありました。
毎日、忙しく仕事や家事に追われる中で、峯寺で精進料理を頂く時間はとてもゆったりした贅沢な時間だったように感じます。
私が行った日は春の精進料理が頂ける最終日で、次回は秋になります。
雲南市に移住された方や移住を検討されている方にはぜひ行っていただけると、素敵なうんなん時間が過ごせるのではないでしょうか。
秋は紅葉もきれいだと思います。
【ライター紹介】
そら豆。岐阜県出身。結婚を機に雲南市に定住。
そろそろ雲南市での生活の方が長くなります。
出雲弁検定があったら1級がもらえる自信あり。