こんにちは。みのきちです。
桜満開、暖かい日が続き一気に春の訪れを感じますね。
私は花粉症に悩まされ桜どころではなかったのですが、ようやくスギ花粉のピークが過ぎたようで桜も落ち着いて眺めることができるようになりました。
さて、世間は新年度に向けて忙しない様子ですが、今回は冬の登山を振り返ってみようと思います。
そもそも、自己紹介で少し触れていたのですが、私の趣味の一つに登山があります。
雲南市へ移住してしばらく、ひょんなことから登山の会の方と知り合い、そこからあれよあれよという間に深みにハマっていきました。
そして、3年ほど前から雪山登山にも挑戦するようになり、冬の大山(中国地方最高峰!)へ出かけたこともありました。
今回挑戦するのは、島根県飯南町と広島県庄原市の境にある大万木山(おおよろぎやま)です。
雪山ですので、通常の登山以上に重装備で挑みます。
大山へ行くときはアイゼンという登山靴に鋭い爪がいくつもある装備(写真参照)を持っていきますが、今回はふかふかの雪の上を歩くため、浮力が生まれるワカンという装備を持っていきました。
ワカンを装備するのは今回初めてで、とても楽しみにしていました。
ということで、いざ出発!
雲南市の中心地から車で50分。
2月下旬、通常であれば登山口付近へ行くと雪景色が見える時期のはずですが、今年は暖かくなるのが早かったようで車道には雪がなく、登山口へ行きようやく積雪を確認することができました。
果たして、ワカンは活躍するのでしょうか。
登山開始30分。登山道には雪が積もっているのですが、ところどころ雪解けにより地面が露出しており、積雪していても雪はだいぶ硬くなっていて沈むことはないので、なかなかワカンをつけるタイミングはありません。
一緒に登山を楽しむ仲間も「例年だともっと雪があるのに、今年は全くだねえ」と言います。
「ワカンはの出番があるかワカンないなあ」と心の中で呟きながら進んでしばらく、景色は徐々に変わり積雪が続くようになりようやくワカンの出番登場です!(写真参照)
「ワカンの装着の仕方がワカンない」と呟きながらなんとか装着。
見上げると山頂には今も雪が降り注いでいる様子で、ますます登頂が楽しみになりました。
そしてそこからどんどん景色は変わり、山頂付近に行くともうそこは別世界。
登山開始前の積雪のない景色が嘘のように思えるくらいの雪景色に囲まれ、登山道が見えず自分の足跡が道になっていく楽しさに心も躍ります。
ワカンの装着感覚に最初は慣れませんでしたが、さすがの浮力で扱い慣れればとても快適に雪山を進めます。
大万木山の山頂は広くなだらかで、ブナの原生林を見ることができます。
中にはタコブナと呼ばれるタコのような木もあり、自然の力を全身で味わうことができます。
タコブナは積雪時よりも通常時の方がインパクトはあるかもしれません。
そして、冬の大万木山の名所“雪庇”にも行ってみました。
風雪による神秘的な景色が話題です。今回はまだまだ小さな雪庇だったようですが、積雪量がすごい時は、もっと大きくなるそうです。
こんなに雪山を楽しんでいる私ですが、実は、雲南市に移住するまでは登山は苦手でした。
昔は両親に連れられて地元の山に登ったりしていたのですが、歩幅も違うし大変だしそんな登山の何が好きなのかわかりませんでした。
そんな私がこんなに登山にハマるなんて、人生何があるかわかりませんね。
“苦手”というフィルターを外してちょっとやってみると、新たな発見があるかもしれません。
春は出会いの季節ですからね。
【ライター紹介】
みのきち。奈良県出身、ひょんなことから2017年に雲南市へ移住。
島根に来てから登山が大好きになりました。
健康的な生活を心がけています。