雲南市の教育の特長のひとつ、食育。
その食育の一環として、幼・保・小・中学校の給食がある学校では、毎月1回『お弁当の日』があります。
『お弁当の日』は子どもが自分のお弁当を作ることで命への感謝、自信、工夫する気持ち等を育て、家族での対話を増やすことが目的だそうです。
ただ、我が子、1歳5ヶ月。
作れるわけがないので、わたしが作っています。
ここでひとつ、皆さんに事前情報をお伝えしておこうと思います。
わたし、元々料理が苦手かつ嫌いな人間でして、ほぼ自炊をしたことがありません。
でも「料理苦手なんですぅ〜」とか言っている人、多少は料理できる説ありますよね。
そんなわたしが4年前に自分のお弁当を作ったところ、自分でもびっくりするくらい美味しくなくて。
その味が少しトラウマになって、子どもが産まれるまでは料理を作ることから遠ざかっていました。
ちなみにどのくらい美味しくない弁当だったかというと…
当時同僚だった市民ライターみのきちさんにも味見してもらって、はっきりと「美味しくない」の一言をいただいたくらいには美味しくなかったようです。
料理苦手を演じてる説もありましたが、この日をきっかけにホンモノ認定されました。
栄光のように語っていますが全然栄光ではありません。
ちなみに、なぜ美味しい料理が作れないのかというと、レシピを全く見ず、知識もないくせに自分の勘を信じて作るからです。毎回原因はこれです。
原因がわかっていても毎回レシピを見ないあたりが強いB型の意志を感じます。
という情報をお伝えした上で、話は『お弁当の日』へ戻ります。
離乳食3回食の時期に入り、とうとう『お弁当の日』デビューをしないといけなくなったわけですが、離乳食の間は正直彩りとかどうでもいいというか、栄養とか食べられるくらいの大きさ・柔らかさにしているかとかそういうことを気にしていました。
離乳食期が終わり、普通のご飯を食べるようになってからの『お弁当の日』、ここからわたしとお弁当の勝負は始まりました。
まずはお弁当箱。
みんな大好きア●パンマン様のお力をお借りする。
離乳食期より大きくなったお弁当箱、ここに何をどうバランス良く入れるか。
全体のバランスはもちろん、彩りにもこだわる必要がある。
赤はにんじん・パプリカ・イチゴに頼って、緑はほうれん草やブロッコリー、黄色はたまごかな。さつまいもでもいいかな。
食材が決まったところで何を作るか。「1歳児 弁当」でレシピを調べる。
時短で簡単なレシピを見つけ、今回ばかりは本当にレシピ通りに作ってみる。
美味しい弁当を子どもに食べさせてあげたい想いが、レシピを見ないという強いB型の意志を打ち砕きました。
で、完成。
見た目の彩りOK、バランスOK。
料理苦手な人間が作ったとは思えない、あっぱれな出来。
(甘め判定、許してください。本当にすごい成長なので)
肝心の味は…
うん、1歳児が食べるにちょうどいい優しい味。美味しい。
不味くないことが何よりも安心材料。
なんかすごい成長した気がする…!
『お弁当の日』は母までも成長させてくれるのか!!!
食育すげーーーー!!!
料理苦手なわたしも、無事美味しいお弁当を作ることができました。
その後何度か『お弁当の日』と戦ってきましたが、今では「今度はあれ作ろう」「あの食材を使ってみたい」と、なんだか料理が楽しく感じてきているような…?
こんな気持ちになる日が来るとは。
ありがとう『お弁当の日』。
これからもお弁当作り、頑張ります。応援よろしくお願いします。
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。