わたしは移住定住の仕事の他に『地域自主組織』という組織のお仕事も少しだけやっています。
※『地域自主組織』とは
雲南市をさらに30の地域に分け、福祉・防災・教育などそれぞれの自主組織が主体となって事業をおこなっています。
これについて話すと長くなるので、また後日。
わたしの地域の自主組織では5つの軸を中心とした事業を行っています。
そのひとつが『みんなでできる鳥獣害対策』です。
鳥獣害対策。都会に住んでいるとピンとこないかもしれません。
移住希望者が憧れる里山の美しい景色は、その地域に住んでいる皆さんが畑を耕し、稲を耕作し、日々の草刈りを行って守られている景色です。
でも、畑や田んぼを管理する人は年々高齢化していき、人数もどんどん少なくなっています。
それでも農ある暮らしというものは、高齢者の皆さんの生きがいでもあり、楽しく耕作されている方が多いです。
そんな農ある暮らしに襲ってくる奴らが害獣です。
鳥獣害を受けた方の中では「もう農業をやめる」と考える方も多いです。
鳥獣害によって農業という高齢者の生きがいを奪う。
そして農業をしなくなった人が増えた地域の景観は荒れてしまう。
鳥獣害がもたらす被害は、ただ農作物被害があるだけじゃない。
わたしの地域では自主組織が行ったアンケートで、鳥獣害対策に一番の不安を感じているという結果が出ました。
驚いたのは、農業をしている世代以外にも、10代・20代すら鳥獣害対策に不安を感じているという結果が。
なんとかしたい、だけど、害獣を駆除してもしてもしても現れる。いたちごっこ。
この地域でやるべきことは、害獣を駆除することよりも、害獣がいても農業ができる環境にすること。
猟師さんだけじゃなくて、みんなでできる対策をやること。
前置きがとっっっっても長くなりましたが、そんな流れがあり自主組織の事業の一環で竹マルチをやったりしてみていました。
↓竹マルチの過去記事↓
①農業をしていない私が雲南で狩猟をする意味を考える。その2
②竹マルチでのサツマイモ栽培
③竹マルチ最強説を唱えたい。
④今年も竹マルチでサツマイモ栽培
⑤竹マルチの集大成
……竹マルチのこと、コラムで取り上げすぎじゃないか、ワタシよ。
こんな感じで地道な活動を続けていたのが徐々に伝わっていったのか、雲南市のNPO法人おっちラボさんに声をかけてもらいました。
「鳥獣害被害がわかるようなアプリを作ろうと思うんだけど、協力してくれませんか?」と。
わたしの地域をモデル地区に、アプリ開発に向けての意見交換や試験運用を行いました。
そして!冒頭でもありましたように、新たな挑戦として10月より本格運用が開始しました!!!
その名も『うんなんケモナビ』です!!!