雲ひとつない青空が広がっていた10月下旬のある日。
そう、今年もやってきました。竹マルチで育てたサツマイモの収穫日。
今年で3回目となる竹マルチでのサツマイモ栽培。
毎年改良を重ねていますが、2回目となった昨年は1回目よりも収穫量が減りました。。。
といってもあくまで目的は獣に畑を荒らされないこと!サツマイモを獣に奪われず無事収穫すること!
1回目も2回目も獣害被害を防ぐという意味では目的を達成していました。
でも、できれば収穫量も多くありたいですよね。
今年の改良ポイント。
昨年から取り入れてた畑の高さを少し上げる(耕運機でしっかり耕して土を増やす)ことと畝立てをすることは継続しながらも、肥料を入れることをやめてみました。
また、竹の置き方も少し改良。
昨年までは芋づるギリギリまで竹を敷き占めていましたが、今回は芋づるにスペースを持たせてみました。
でもこれって結構リスク高くて、スペースがある=猿からはサツマイモが見えやすいし、芋つるが引っ張りやすいというデメリットも。
獣害被害に遭うのか、はたまた被害に遭わずサツマイモの収穫量を上げられるのか…。勝負に出てみました。
さて、改良に改良を重ねた今回の竹マルチ栽培。
獣にやられず、そして収穫量も増えているのか!?
果たして…!!!!!
いざ畑に出陣!
ドキドキワクワクハラハラ
畑に向かうと、畑の目の前がイノシシに荒らされている!!!
それも、今まで以上の荒らされ方。
これは、畑の中も荒らされてしまっているのでは…?
そんな心配をしながら畑を確認すると…
なんと畑は無事。
素晴らしすぎる、竹マルチ。
この時点で畑を荒らされず収穫するという一番の目的は達成しました!3年連続!素晴らしい!!!
そして今回収穫量も増やしたいという希望もありました。
「大きいサツマイモをたくさん収穫できますように!」
イモ掘りに駆けつけた地域の女性たちと祈りながら、ひたすら掘る。
掘る、掘る、掘る…
サツマイモが…
サツマイモさん、いたー!!!!
しかも大きい!!!!!
掘れば掘るほど出てくる!しかも大きい!!
「こっちもたくさんあるよー!」
「おっきいよー!写真撮ってー!」
畑のあちこちから嬉しそうな声がする。
思わず笑みがこぼれます。
大成功以外の言葉が見つからない!!!
3年間、様々なやり方を模索して行ってきた竹マルチ栽培。
竹マルチが獣害被害から守るという点でとても有効だというのは3年間被害ゼロの時点で評価できると思います。
そして工夫を凝らせば、収穫量も期待できるということがわかりました。
ちなみに、今回は竹マルチとは別にもうひとつ獣害対策となったかな、という取り組みがあります。
いつもイノシシに荒らされている場所から畑に入る入り口付近に、里芋と唐辛子(雲南市特産オロチの爪)を植えてみました。
里芋はイノシシがそんなに好まないし、唐辛子に至ってはイノシシは近づこうともしないです。
実はこの取り組み、「取り組み」だなんて言っちゃってますけど、たまたま畑に隙間があったのでたまたま植えてみたって感じで(笑)。
しかも唐辛子は地域の女性がおうちで余ってしまった苗をたまたま畑に植えてみたそうです。
たまたまが重なりましたが、それも目の前まで来たイノシシが畑に入れなかった理由のひとつかもしれません。
でも、このたまたまのエピソード、地域の皆さんでこの畑を作っている感じがしてほっこりしませんか?
竹マルチ、まだまだ可能性を感じます。
もっと思考を凝らして、来年度も挑戦したいです!
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。