私が住む地域の出身者に、偉人がいます。
永井隆博士です。
放射線物理療法の研究者であった博士は、自らも長崎で被曝しながら被曝者の救護を懸命に行ったり、その後も重傷を負いながら「平和を」世界へ伝え続けた、本当に素晴らしい人物です。
そんな博士が育った地域には、博士の生い立ちの家が残っています。
この立派な茅葺の屋根。
実はこの茅葺の屋根、今年葺き替えられたばかりです。
茅葺の屋根を葺き替えられる職人って、全国でも数少ないそうで。
博士生い立ちの家の屋根を修繕するため、全国から職人が集まってくれました。
職人さんたちは博士の存在を初めて知ったらしく、
「こんな素晴らしい方の生い立ちの家を修繕できたことを誇りに思う」とおっしゃっていました。
他にも、今回で茅葺職人を引退される方もおられて、
「最後にとてもいい仕事ができた」と誇らしげにおっしゃっていました。
博士の平和を愛する気持ちはもちろんのこと、職人さんたちの想いも受け継いでいきたいですね。
↑葺き替え工事の様子が生い立ちの家にてパネル展示してあります。
こうやって様々な想いが詰まった生い立ちの家。
実は、今まで室内を見ることはできず、また特に案内人などを設けることもしていませんでした。
今回このように生まれ変わった生い立ちの家、何か活用しないと勿体無いですよね。
新たに茅葺職人の皆さんの想いも加わったわけだし…。
コロナ禍なので大きいイベントをすることはできないですが、地域の皆さんと相談しながらちょっとずつ何かできたらいいなと思っています。
皆さんも永井隆博士生い立ちの家を訪れて、平和について考えてみては。
新しい茅葺の色は今しか見ることができないですよ!
今回は真面目に、地域愛を出してみたコラムでした。
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。