ハンターの仕事は『捕獲』だけではありません。
まず、わなの見回りをして、わなの中に餌を入れて、そしてまた見回り。
わなにかかったイノシシを見つけたら、止め刺し。
そこから運んで、血抜き。そして解体。
17時から止め刺し作業に取り掛かっても、すべて終わるのが20時とか。
何が時間かかるって、解体です。
ハンターたるもの、捕獲をしたら、埋めるのではなく捌いて
しっかりと命を大切に頂戴したい。
ただ、ウリ坊がかかった時は
私なんか捌くのが下手なので、ほとんど食肉として使えなくなる。
たまにウリ坊は埋めてしまうというハンターもいます。
人間の都合で捕獲した命、しっかりおいしくいただきたいものですが、
手間を考えて埋めてしまいたくなるハンターの気持ちもわかります。
どうしても手間がかかる、解体の作業。
そんなハンターたちの負担を軽減する仕組みを作ってくれた
移住者さんがいます。
2018年4月に横浜から移住した鹿糠さん。
移住前は銀座の一等地で料理人として勤務。
雲南市では農業研修生として1年間農業に従事していました。
その研修先『槻乃屋ヒーリング』 代表の斎藤さんは
雲南市でもトップクラスの捕獲量を誇るハンターでもありました。
ハンターたちの生の声を聞くと
農業従事者はイノシシによる獣害に悩まされ、
ハンターも捕獲するが、解体するにも廃棄するにも手間がかかる。
料理人としてイノシシは最高の食材。
何とか雲南市で獲れたイノシシを活用できないか…。
そんな想いから
『カヌカソーセージ』として全国に販売することに。
使われているイノシシは、すべて雲南で捕獲されたイノシシ。
ハンターたちの負担を軽減するため、
捕獲されたイノシシを収集しています。
ということは…
ハンターにとって一番重労働で長丁場の解体作業を
しなくていいというメリットが!!!
この仕組みは本当にハンターたちにとって助かる仕組みです!!!
【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。